つわりについて
つわりは人によってあったりなかったり、あるにしても人によって程度が様々なようですが、私はそれについて全くの無知で、なってみて初めてそういうことについてネットを見て知りました。
妊娠が分かると同時にやってきたそれは私を人でなしにし、最大マイナス9kgになり生命の危機を感じさせ、少しよくなったかと思えばまた悪くなり、徐々にフェイドアウトしていきました。それはまるで出口の見えない暗いトンネルでした。食べても吐く。慢性的な気持ち悪さに何もできない。仕事も急遽お休みをいただくことに。「つわり どうしたら良くなる」「つわり 食べられるもの」と何度検索したことか。
私の場合、妊娠が分かった妊娠6週ころからはじまり、16週くらいまで続きました。
10週間、約2ヶ月。症状は徐々に移り変わっていきました。
①食べたものをことごとく嘔吐。シャワーもできない。横になるかトイレに行くかしかできない。寝るとうなされる。何度か病院に点滴に行った。
②嘔吐と合わせて、つばがやたら出てきて飲みこめなる(よだれづわりと言うようです)。なんとか食べられるようになってくるも、食後の気持ち悪さに耐えるのが大変。どうか出て来ないでと願いながら、椅子に座って耐えるけれど、吐くこと多々。
③毎朝、起きぬけに胃液のような黄色いものを吐くように。食べた後に吐く回数は減り、だいぶ食べられるようになってくる。
④むしろしっかり食べないと吐く。
という具合です。それぞれについて以下に詳しく述べます。
①
•大好きな白米の匂いが吐き気を催させるので、ほかほかのごはんが食べられない。つわり初期によく食べた主食は、サッポロ一番味噌ラーメン!これには助けられました。
•食べられるものが日々変わる。今日まで好きでそればかり食べていたのに、翌日には受け付けなくなってしまう。必ずしも自分が食べたいと思ったものが吐かずに済むわけでもなく、何なら大丈夫なのか自分でも分からない。ネットでつわり時に食べやすいものを検索しては試していました。以下、私がよく食べたものです。妊娠初期から時系列に、
キレートレモン、グレープフルーツジュース、トマトジュース、トマト、ポカリ、モスバーガー、フライドポテト、サッポロ一番味噌ラーメン、ツナマヨサンドウィッチ、セブンイレブンのグラタン、チチヤスヨーグルト、ピザトースト、大根ツナ、餃子、セブンイレブンの冷たいおにぎり(ツナマヨと梅)、ルイボスティー、パイナップル、冷しゃぶサラダ、ナポリタン、冷やし中華、そうめん、クリームシチュー、黒豆麦茶。
•つわりを抑える薬はない。点滴はあくまでも水分補給のためのもので、つわりの吐き気が良くなるわけではないので、点滴をしてもそんなに元気にはなれない。でも、食べては吐くを繰り返し、心身ともに衰弱してきたので、母の勧めで点滴をしに、身なりも整えられないまま出かける。4回ほど点滴にお世話になりました。
•歯磨きで吐く。奥歯を磨こうとするとオエッとなって、トイレに駆け込むこと数回あり。
②
やたらとでてくるつばは飲み込むと気持ち悪くて吐いてしまうので、蓋つきのプラスチックカップをいつも傍に置いて、溜まる唾を吐き入れていました。けど、これをしてると喉がカラカラに乾くから、アクエリアスなどを飲むも、結局吐いてしまうという繰り返し。
③
毎朝、喉の違和感(たんが絡むようなかんじ)で目覚めて、吐く。食べたあとのムカムカに耐えるのがつらい。吐く回数が減ってくる。でもあまり吐かなくなって少し良くなったかと思えばまた吐く日もある。
以上、私のつわりの様子です。分娩時には激痛で絶叫した私ですが、つわりと分娩どちらがつらいかと聞かれたら、私は10週間のつわりの方がつらい、地獄の時間でした。
つわりは本当に個人差があるようで、そうはいっても幸い私は妊娠5ヶ月になるころにはおさまってきて仕事に復帰できましたが、出産までずっと続くことや、逆にほとんど何もないこともあるようです。なので、これはあくまでも私の場合です。あまりおそれないでくださいませ。。
寝込んでいる間は、ただ家にいて何もできなくて、夫が帰ってきた時の鍵の音を待つだけで、時間をやりすごすのがつらくて、老衰で寝ているしかないお婆さんのような気持ちにもなったことを覚えています。
育児が始まった今、一日はあっという間に過ぎていきます。時間とはこうも不思議なものかと思います。
また出産直後、自分の胎盤を見ました。かなり大きな臓器に驚きました。つわりの間、これがつくりだされていたのかと。人体、生命の不思議も思います。
つわりの間、支えてくれた家族、友人、急な休職を受け入れてくれた会社の皆様、本当にありがとうございました。